応用分野

回収可能なビーズ型高分子イオン触媒による廃プラスチック
複合材料のケミカルリサイクル技術

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金享俊 教授

受賞業績

代表的なポリエステルであるPETは、グリコリシスによってモノマーであるBHETへと変換し、再利用することができる。しかし、現在広く利用されている金属塩触媒では、生成物中に重金属が残留するため、再結晶化や廃水処理工程が不可欠である。また、イオン液体などの代替触媒は均一系触媒であることから回収に追加工程を要し、十分なコスト競争力を確保できていない。


金亨俊教授は、一方のイオンを高分子鎖に固定し、対イオンを自由に移動可能な活性種として機能させる設計により、高い活性を維持しながら、ろ過のみで回収可能なビーズ型触媒の開発を進めている。対イオンの種類によるグリコリシス活性の違いを解明するとともに、多孔質構造の制御によって物質移動を改善し、触媒性能と耐久性の双方を向上させることが研究の中核である。さらに、廃ポリエステル繊維やガラス繊維強化複合材料を対象とした連続解重合プロセスの実証を通じて、高分子のモノマー化、ガラス繊維の回収、触媒の回収・再利用を単一プロセスで実現することを目指している。これは、触媒を消費することなく繰り返し利用することで、ケミカルリサイクルの経済性を根本的に改善しようとする挑戦的な試みである。
 

本研究は、機械的リサイクルが困難で埋立てや焼却処分に依存していた廃繊維および産業用複合材料に対し、新たなケミカルリサイクル経路を提供する点で大きな意義を有する。触媒除去工程の省略によるコスト削減に加え、カーボンニュートラルおよび循環型経済政策に対応する資源循環技術として、環境的・社会的価値の創出につながることが期待される。

Message
私たちの研究は 「GREENGREEN」である
捨てられていたプラスチックを再びモノマーへ。回収可能な多孔性高分子触媒を用いた化学的解重合により、
環境にも“GREEN”、経済性にも“GREEN”な完全循環型サイクルの実現を目指します。
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