金潤姫教授は、有機半導体材料分野における中核的な基盤技術の開発に邁進し、世界トップレベルの研究成果を創出するとともに、次世代ディスプレイおよび環境調和型エネルギー産業の技術競争力向上に大きく貢献してきた研究者である。
特に、高効率・高色純度OLED材料の分野において、青色の蛍光・燐光・TADF・MR-TADF材料に加え、緑色および深赤色・近赤外発光材料に至るまで、独創的な分子設計技術を開発し、次世代の超高色純度ディスプレイの実現に成功した。
近年では、機械学習を活用したMR-TADF材料設計により、外部量子効率41.3%を達成したディープブルーOLED素子用材料を開発し、世界最高水準の研究成果を挙げている。また、有機太陽電池分野においては、高い光電変換効率と長期安定性を兼ね備えた材料を開発するとともに、高性能有機半導体の電荷移動度向上や環境負荷の少ない溶液プロセス技術を確立するなど、研究領域を次世代エネルギー・電子材料分野へと大きく拡大している。
さらに、金教授は研究成果を産学連携によって社会実装へと結びつけるとともに、産業界のニーズに対応した専門人材の育成および科学技術の普及にも継続的に貢献している。これまでに542報を超えるSCIE論文を発表し、22,700回以上の被引用数およびH-index 71を記録するなど、卓越した学術的影響力を確立している。また、国際特許49件を含む計211件の特許を出願・登録し、技術移転を通じて国家の科学技術競争力向上と関連産業の発展に大きく寄与している。